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Beginners


Coffee and Music 003
Beginners
MIKE MILLS

マイクミルズのマイクミルズによるマイクミルズの自叙伝的映画のサウンドトラック。
75歳の父親の「私はゲイである」という衝撃のカミングアウトから始まる映画。
ゲイの父親の最期の自由な人生。
そして不自由な心を持つ主人公の新たな恋の行方。
人はいくつになっても自分の人生を始めることが出来る、そんなメッセージを感じる映画である。が、
個人的にはそんなメッセージうんぬんより、ヒロインであるメラニーロランの美しさと犬のアーサーの可愛いさ、
そして劇中を彩るメランコリックでオーセンティックな音楽にやられてしまった。
特に一曲目のSTARDUST。
崩れ落ちるようなピアノのイントロがたまらない。
恋に落ちる一瞬の煌めきのような曲である。
この一曲だけでもこのアルバムを買う価値がある。
その他の曲もジャズ、クラシック、ブルースの珠玉の名曲が並んでいるのだが、このアルバムの特に素晴らしい所は、どの曲もとてもBGM的であることだ。
我が我がと主張するのでは無く、映画全編を通じて流れ続ける心地良い音楽。
喜怒哀楽、全ての感情にそっと寄り添うような、シーンを引き立てるための音楽。
特にこの映画の為に書き下ろされた
Beginer's Theme Suiteが素晴らしい。
マイクミルズ特有の悲哀に満ちた、泣き笑いのようなユーモアセンス。
それが見事に音になっている。
哀しくて、優しくて、壊れてて、愛おしい。
それがマイクミルズであり、つまりはこのアルバムである。

映画は「始まり」で終わる。
幾つかの不安と未来への予感。
「始まり」は祈りにも似た希望であると、このサントラを聴く度に僕は思う。
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